タクシーで酔った客を乗せる時の注意点
最終更新日 2021年3月8日
監修・著者 株式会社しごとウェブ 佐藤 哲津斗
福岡県の博多駅や小倉駅付近には居酒屋や飲食店が多いため、酔った客から依頼を受けることもあります。
しかし、嘔吐する可能性がある人や泥酔している人は乗車拒否できるので仕事とはいえども、しっかりお客さんは選びましょう。
乗車拒否できる条件
極端に泥酔している人、嘔吐する可能性がある人、既に嘔吐した人は基本的に乗車拒否することができます。
タクシーはお客さん1人のためだけにあるわけではなく、複数の人を乗せることになるため、ひとりのお客さんのせいで車両一台を使えなくしてしまうのは避けたほうが良いです。
また、運転手に対してセクハラや暴力を振るう可能性のある人も乗車拒否することができます。誰でも彼でも乗車させないといけないというわけではなく、乗車拒否できる人がいるということを覚えておきましょう。
もちろん、一般の方を乗せる時には乗車拒否はできませんが、泥酔客、酩酊状態にあるような方はタクシーではなく警察での保護や救急車を呼ぶ必要があるため、タクシードライバーとして適切に対処しましょう。
嘔吐された場合の対応
車内で嘔吐されてしまった場合、お酒に酔っていただけの場合はクリーニング代金を乗客に請求できます。たいていのクリーニング料金は1万円から3万円程度で、クリーニングと消臭だけで済みます。
しかし、乗客がノロウイルスなどの影響で嘔吐した場合には運転手はしばらくは勤務できず、車両も完全に消毒ができるまで仕事に使えなくなります。ノロウイルスは高濃度の次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒しないといけないため、ノロウイルスによる嘔吐があったと判断できる場合は、救急連絡を入れ、事務所にもすぐに報告し、対処法を指示してもらうのが一番です。
もちろん、事前に対策を取っておいても良いですが、ノロウイルスの場合は乗客にクリーニング代金を請求できない場合もあるので、人助けだと思って対処するしかない可能性もあります。
エチケット袋用意と消毒を徹底しよう
万が一に備えてタクシー車内には常にエチケット袋を用意しておくと良いでしょう。また、車両の整備としてお客さんが触れた可能性のある場所は毎回きちんと消毒し、ウイルスや感染症に関する知識もしっかり学んでおきましょう。
タクシーは公共交通機関の一つとしての責務があるので、安全には十分注意し、お客さんもタクシードライバーも安心して働き、利用できるようにしましょう。
こうした管理徹底はタクシードライバーの責任でもあるので、それぞれきちんと理解しておくことをおすすめします。
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